満月とボタン雪

雪の降る満月の夜叩いた神秘の扉 粒子の私 森羅万象の秘密宇宙の真理 地図のないワンネスへの旅がはじまる

目に見えない大きな力かもしれない

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「もう何もすることはない」「今のままで」「今あるところで」

「体験を生きる」 出された宿題です

もう何もすることはないとは

しなければならない何かはない 何をするのも自由ということか?

体験を生きるとは

(すべてひとつ 愛の粒子)  (わたしはあなた)

いただいた宇宙の真理をもって生きるということか?

今あるここで  今のままで

すこし解けてきた気がします

 

目には見えないけれど確かにある静の流れ

大自然の法則さんのコメント先祖に手を合わせ感謝の心 

で生きる  真理を生きる

目に見える動の流れを支えている大きな力かもしれない

チョロチョロの静の小川がすこーしだけ広がった気がします

 

動の日常にも静の流れが

 

川面に 白い靄が浮いているのを右に見ながら 左に見ながら 夜の列車は都会へと帰っていきます「体験を生きる」という宿題をかかえて

 

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宿題を解くためにはまず 今までの動の日常を見つめなければなりません

朝から晩まで一日中走り回る 騒々しすぎる動の生活が 十数年つづいています

寄せては返す止むことのない荒波を超えるように 

降りることのできない高速道路を走りつづけるように

止まることの出来ない日常をさらに見つめつづけるとその動の往還の傍に

かすかではあるけれどチョロチョロと 静の小川が流れているのが見えてきます

 

ある朝 顔を出したばかりの太陽に 元気に生きているそれだけでありがたく

手を合わせる姿があります

過酷な煩雑な世を シンプルに生きるための真理が どこかにあるのではないか

歴史書のなかに捜しています

いつかの夢でない夢で「あなたは地位 名誉 権力と愛 どちらを選びますか」

「愛を下さい」と選択したことを思い出します

ボタン雪の降る満月の夜「知らない世界の存在」を確信 後にこの時神秘の

扉を叩いていたことに気づきます

 

動の中の静は日常に埋もれ気づかれもしないけれど静には静の流れがある

静の小川は海へとながれる 着く

宿題はまだ解けません

 

 

 

大きい失望

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赤トンボが飛び交うなかで・・・

「何もすることはない」とは?

断食をしたり滝行をしたり山に入って修行したい

「ひとつの粒子」に「宝石」にいつも触れていたい

この思いに縛られている人には これ以上ない大きい

失望です

何もしなくていいとは? ではどうして生きていけば

いいのでしょう

 

その方は言います

「今までのまま生きなさい 今あるところで」

「その日常に 体験のエッセンスを持ちこんで生きなさい」

 

体験とその日常とは 静と動 全く正反対の作業です

大都会の真ん中で大勢のひとに接し 一日中走り回る生活の

中で内なる静はだんだん減っていき いつかはかき消され忘れて

しまうだろう 夢のように!

 

 

 

 

何もすることはないとは?

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 ある夏の日 縁しだいとアポも取らず 記事を片手に特急に飛び乗り

 岐阜の山奥にその方を訪ねました 

  [ チベット仏教の瞑想「空性」体現の修行と伝承]  という手記を書かれた

  チベット仏教ニンマ派 のお坊さまで 永年カリフォルニア の寺院で修行を

  つまれた方です

  この時 ご自身の手で寺院を建てられておられました

  たくさんの赤トンボが飛び交うなかで・・・

 

  街のネオンが瞬きする時 路上に一人の迷子がうまれる

  自分の場所を見失い うずくまる

  都会の喧騒は  迷子など見向きもせず

  街を飲み干し そして吐きだす

  また飲み また吐き 惰性の呼吸をする

 

  ガラガラガラッ ガラガラガラー

  喧騒に飲まれようとする時 かすかな 土鈴の音をきく  

  ガラガラガラー 

   50年の時空を超え ふるさとから届く鈴の音 

  雑踏はふる里の 細い山道へと続き さらに歩き続ける

  そのさきに 祈りの人がいる

  飛騨の山深いタルタン寺から 世界平和を願う「オンマニベメフム」

  の経文が  うす紫に沈む山やまを伝播し 都会の喧騒に慈雨のごとく

  降りそそぐ

  雑踏のなかで呼吸を味わう また歩きはじめる

 

 「 もう何もすることはない」とは?

  

 

 

体のなかを川が流れ・・

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未熟な新しい人は寝ても覚めても「わたしは粒子」

身にあまる高価な宝石を手に入れた時は こんなでしょうか?

 

「ひとつの世界」に 身を置きたい いつも触れていたい

マンションの屋上で ネオンの街を歩きながら  荒涼とした冬の

丘で  川の石の上で 「ただ在る」感覚をみつめ続ける

ネオンは輝きを増し 体のなかを風が流れ 川が流れ・・

 

すべて投げ出して修行の道へ進みたい思いは積もるばかりです

そんな時 新聞である人の手記に出会いました

インスピレーションで会いたいと思いました

 

新しい人

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新しい人

聖戦の名のもとに

あたかも 農民が畑を耕すように

ただパンの見返りに  砲弾を自分にむける

身も心も撃ち砕き  自分の血を垂れながす

暮れ残る夕陽が  青い夜の帳 (とばり)にかわる

「ひとつ」の時に抱かれたのはいつか

思い出そうともせず  きょうも戦う

農民が畑を耕すように

 

ああ

わたしはあなた  すべてひとつの「愛の粒子」

これが本当のわたしの姿

これが本当のあなたの姿

 

もう戦いは終わった

吐くほどの虚しさを知ったから

本当の自分から あまりに離れ過ぎたのを知ったから

「すべて必要」な時が流れるなかで

 

陽が暮れようとしている

血にまみれた服を脱ぎ捨て シャワーを浴びる

そして「ひとつ」の時のなかに溶け去る

青い夜の帳がおりるまで

 

そして    新しい人となる

 

 

夢から醒めて

 3 年におよぶ地図のない旅は 静かに終わりです

長い旅の間も帰って来ても 以前と何も変わらない日常は

続いています

土産はあるのでょうか? 残念ながらお渡しできるものは

何もないのです

全て目に見えない主観的で内的なものばかりなのです

 

見る世界が色鮮やに澄み切った世界と変わり 他の器官も

敏感になり 体はエネルギーで満たされ軽やかに振動している

その最奥はどこまでもクリアで静かにくつろいでいる

まさしく 人体は小宇宙であり人体は自然である

 

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そして 意識は? 新しい人へと・・