満月とボタン雪

雪の降る満月の夜叩いた神秘の扉 粒子の私 森羅万象の秘密宇宙の真理 地図のないワンネスへの旅がはじまる

三層の私

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今は真夜中

ボロボロの肉体はすでに すべての重力と緊張を

脱ぎすて「大の字」の死体となって横たわる

意識は無意識への階段を下りはじめ 最後の一段

で立ちどまる

振り向けばまだ 遠くに1点の明かりが見えるはず

 

「? ? うーん?」

真っ暗な部屋の空間に 横たわる雲のように白い

エネルギー体がポワンと浮いている

なぜかそれは「わたし」と知っている

屍となった肉体と 浮いている白いエネルギー体

そして見ている「わたし」

屍は新しい衣服を身にまとい「わたし」を抱く

1/2の重力と1/2の緊張を取りもどし

新しい朝となる

 

「あれは何だったのか」考えながら起きだすと

体が異様に軽いのに気づく そして重度の肩こりが

跡形もなく消えている

上の方から横たわる自分を見るという臨死体験者の

話しはよく聞くが  寝ている自分が浮いているもう

ひとり自分を目撃するとはどういうことか?

更年期障害の始まりなのか?

手を頭にのせると腕がなく 手のひらだけが帽子のように

のっていたり 机にのせた腕が浮いている気がしたり・・

49年生きて初めて出会う感覚である